センター現代文攻略法
はじめに
2020年度センター現代文で評論50/50,小説47/50を取ることができた勉強法をご紹介します.
この記事の想定読者
共通テスト模試国語の中で,特に現代文の点数が不安定で,対策の方法論が定まらない方
方法
5年分×2周してなんとなく勘を掴む→大量演習
センター対策授業が午前中までなら、1日1年分はできる(できそうになかったら2日に1年分でもいい)
1週目
解く→解説読む→誤答だった根拠をみる→納得できたら次、できなければ先生に聞く→・・・
2週目
解く→頭の中で1週目の正答が浮かぶ(例えばア)→エを選ぼうとする→でもやっぱりアが正答のはず。ではなぜエがダメでアがいいのか。これは矛盾がないパターンか、それとも3行目に根拠があるパターンか、と思考回路を辿って正答に至る→・・・
このスパンを5年分繰り返したら、あとはどんどん解き進めていく。いきなり大量攻略から始めてもよくわからないままだらだら解いてゆくだけになる。
解き方
①傍線部に指示語があったら指示内容を明確にしてから解く。
②傍線は延ばして考える。(主語や目的語などを特定できたり、解答のヒントを見付けたりすることができる)
③傍線部のある言葉が他でも使われていないか探し、視点を飛ばすと、その言葉の傍線部での意味を特定できたり、解答のヒントを見付けたりすることができる。(ゲリラ作戦)
④注やリード文が解答の大きなヒントになることがある。
⑤接続詞や副詞(=つなぎ言葉)も利用して文脈を押さえる。(例 「確かに~だが、」「つまり」)
⑥推論などによって導き出される、いわゆる「熟考・評価」的な内容 (語句)が正答選択肢に含まれることが散見され始めている。(最新傾向に合わせて新たに入れた項目です)
⑦解釈の問題は辞書的意味優先。文脈はあとから参考にする。
⑧和歌は分かる(=「言いたいこと」が書かれている)部分を見つけよう。(序詞や掛詞といった修辞技法が使われている可能性も忘れずに)
⑨文章全体のおおまかな展開を意識しながら読む。(問2や問3でも広い参照範囲を要求している場合がある。順番に解くことに拘泥しすぎない)
⑩困った時は、設問や傍線部、注などをもう一度よく読む。
分野別対策
評論
東大英語だと選択肢はわかりやすい。( )があって、「getかな〜haveかな〜」と思って選択肢を見てみるとgetがあって「ああ、これだ」となる。
ところが、現代文の選択肢はすべて日本語で書いてある。ドンピシャの選択肢を置いてしまうと、みんなそれを選んでしまう。だからわざと微妙な選択肢を正解にしておく。他の選択肢は、ある一語だけ、違う、みたいにすると、みんな迷う。このように問題を作成していることは予め押さえておく。
小説
センター試験/共通テストは50万人近くが受ける試験。「イも合ってるだろ〜!」なんてことになったら裁判沙汰じゃ済まない。必ず客観的な事実(ここでは問題用紙上での事実)を元にして正解はひとつしかない、としないといけない。その根拠を探すことが小説においてすべきこと。
おわりに
「国語は水物」と思うかもしれませんが,医学部を受験する人,とりわけ共通の傾斜が大きい大学を受ける人にとっては真っ先に潰しておきたい不安要素ではないでしょうか.少しでもお役に立てたら幸いです.